全てが、愛しかったんだ。



その怒り顔も。


無邪気な笑顔も。


俺の名前を呼ぶ、声も。



愛しくて、手離したくなくて。



泣いてる君の姿に昔の自分を重ねては、
守りたいと強く願った。



俺の世界はいつしか君を中心に回りだし
た。



すきだよ。だから……。



また、俺に笑って見せて。



そして、抱き締めあおう。



君が、消えてしまわぬように──……。