そこには
翔司の字で書かれた手紙。



小さなメモ用紙だけど、



「…っ重たいっ」



自然と溢れる涙。






…だけどその涙は、
嬉し涙じゃなくて。





「…どこか行っちゃいそうで
 怖いよ…っ」













---



私はこのとき、
なぜが無償に怖かった。


翔司が
どこか遠くに行っちゃう気がして。

もう戻って来て
くれないんじゃないかって。










そして2ヶ月後、
私は悪夢を見た…---




-楓side end-