「…はあ」



小さくため息をつくと







気絶している3人を
一か所にまとめて毛布をかける。







「…っ」



3人の寝顔を見た瞬間、
溢れだす涙。






「…ごめん、



 ありがとな」




俺は溢れ出す涙を
必死で拭きながら

そう残すと、











倉庫を出た。






もうここに
来ることはないだろう。


「…最低の総長だな」







静かにそう呟くと、
俺は倉庫に深いお辞儀をして

大切な倉庫に背中を向けた。