外に出た瞬間 グッ 壮樹に胸倉を掴まれる。 「お前… 何してんだよっ!!!」 壮樹がキレてる理由なんて 倉庫に入ってきたときから 分かってた。 「…」 「辛いのは おめえじゃねえだろ!!!」 そう言って 俺の頬を殴る。 「…分かってるよ!!! んなこと、 俺が一番分かってんだよ!!! …だけど、 だけどどうしようも できねえんだよ。 俺じゃ幸せに出来ねえんだよ!」 俺も同じように頬を殴り返す。