みんなが笑ってくれたのが 嬉しかったのか、 楓も自然と笑顔になる。 もちろん、本物の。 「じゃあ、今日はデートなんで! 行ってくるわ~」 俺がそう言うと、 「ええー! 楓ちゃん行っちゃうのー?」 「ああ、どこにでも行っちまえ」 「帰ってこなくても大丈夫ですよ」 と冷たい言葉に合わず、 みんな笑顔だ。 「それじゃあ、な」 そんな3人を置いて、 倉庫からいつもの公園に向かう。