何度聞いても、 返ってくる答えは 同じだろう。 「…無理だよ」 黒龍の総長であるあたしが 獣姫になるなんて 許されない。 最初から決まっていた 答えを返す。 それに… 「あたしは 誰かに守られるのは 嫌だから」 自分で言ったのに、 胸が痛む。 あたしは… あたしは守られるのは 嫌なんだ。