奏多はまた私の鼻をつまむと、
「拒否権はナシ。
わかったな?」
それだけ言って、私の返事なんかお構いなしにタオルを押しつけてきた。
「は、ちょ…っ」
気付いたら奏多はチームメイトのところに行ってて、
そこに乱入する勇気もなく、おとなしく待ってることにした。
てゆーか、全力で応援なんて…
そんな女の子たちに睨まれるようなこと出来るか…!!
ただでさえ、さっき……抱き…しめられた時…
すごい悲鳴があがったっていうのに。
私が応援なんてしたら、睨まれるどころの騒ぎじゃない。
どうせ応援してなくたって終わるんだから、
おとなしくしてればいいよね…。