すると突然腕をグイッと引っ張られた。 思わず振り返ったけど、 ………見たことない男の人が二人いた。 「?? どちら様ですか?」 「え…うわ、かわいい…」 「はい?」 「えっ…いや… あっ、誰の応援? ていうか、どこの高校?」 「え、えと…?」 だ、誰だろう、この人たち… 言った方がいいのかな…黙ってるのも悪いし… 「ねぇ、無視しないでよ」 「ひゃっ…!!」 答えろ、って言ってるかのように、ギュッと手首を強く掴まれる。 だーっ!痛いよ! 血ー止まっちゃうだろ、ボケ!!