とはいえ、この学校に知り合いなんて全然いないし、
奏多くらいしか見る人いないもん。
奏多が見れなかったら、私ここに来た意味全くないからね?
………ってか、あれ?
奈々たちどこ行った?
………あ!!
無理矢理人混み掻き分けて前に行ってる!?
すごい根性だなぁ…
………私もやってみようかな…!
腕捲りして、いざ、突入~っ!!
─────ドンッ!!
「いだっ!!」
………出来なかった…。
人混み怖いよ…もう…。
「ねぇねぇ、そこのかーのじょ」
ていうか碧くんたちとはぐれたということは、
私帰ってもいいんじゃ…?
「ねぇ、キミってば!」
「わっ!」



