ルンルン気分で朝ごはんを食べ、鼻歌を歌いながら家を出ると。 「うわ、鼻歌歌いながら家出てくるとか、 イタいヤツ。」 「…げッ………」 何で同じタイミングで出てくんのよ、バ奏多め。 しかも第一声がそれって、マジ最悪。 「うわー、一気にテンション下がったー」 「心の声出てる」 「心の声じゃないんですが。 意図的に声に出してるんですが。」 「てんめぇ……」 なんかキレてる奏多は無視して、自転車に跨がると、 荷台をグイッと引っ張られた。