《穂香SIDE》 「……」 「よかったよかった」 「うん!作戦通り!」 お昼休み。 大和と奈々と碧くんとお弁当を食べながら、奏多と付き合うことになったと報告すれば、 驚くこともなく、サラリとそう言われた。 「廣瀬くん、あんな役させちゃってごめんね…?」 「ん?大丈夫だよ。 穂香が幸せそうだから、俺も嬉しい」 大和も大和で、あの時のことは気にしてないみたいに、ニコニコと笑っていた。 「あ、穂香の弁当美味しそう!」 「え、じゃああげようか?」 「じゃあ卵焼き一個ちょーだい♪」