俺様君のイジワルな愛し方




ポニーテールを揺らし、そそくさと自転車の準備をする穂香。



かごに鞄を押し込んで、もう学校に向かうかと思いきや。




「奏多」



「ん?…………えっ?」




トコトコと俺の前にやって来て、



俺の目の前に可愛い袋を差し出してきた。




「……これって…」




たしか、前に弁当もらった時、



こんな袋に入ってた気がする。



…………って、ことは…




「わざわざ早起きしたんだからっ、
の、残さず食べてよねっ!」



「……っ!」




やっぱり、弁当なんだ、これ…。



また、作ってくれたんだ…?