奏多は声を荒げて、 ギューッとさらに強く、私の手を握ってきた。 「っ…」 「やっぱ……無理だ…。 ……俺、穂香と一緒にいたい…。」 「っ……え…?」 「俺……お前の隣にいたい……」 まるで泣きそうな声で、奏多はそう言った。 ……どうして…? 「うんざりだって……、 彼氏とか彼女つくるのに邪魔だって言ったのはそっちじゃんか…!」 「………っ…」 「幼なじみなんか嫌なんでしょ…っ? じゃあいいじゃん…っ! 会わないままでいれば、いつか関係なんて切れる…「嫌なんだよ!!」