「お邪魔しまーす」
「どうぞ」
二人で自転車をこいで、私の家までやって来た。
「へぇ…奏多くんちの向かいか…。」
「ん?」
「なんでもないっ!」
ニッコリと笑った大和を、
私の部屋へと案内した。
リビングにしようと思ったんだけど、
リビングにはお母さんの脱ぎっぱなしの服が置いてあったから、自分の部屋にした。
「じゃあジュース持ってくるから、待ってて!」
「うん、わざわざありがとう」
『いえいえ』と言って、私は一人で台所に向かった。
あ、そういえば…
大和、奏多の家に行ったって言ってなかった?
どんな話…したんだろ?
気になったから、大和に聞いてみようと思い、
ジュースを持ってすぐに自分の部屋に向かった。



