「幼なじみ離れしたくないとか嘘だし! わ、私だって別に…もううんざりだしさ!」 もう、離れてしまうくらいなら、 素直に、言えばいいのに。 でも……言えないよ。 奏多はこんなにも私のことが嫌いなんだもん。 『好き』なんて、絶対に言えない…。 「あぁ…それが穂香の気持ちだな…?」 「そうだけどっ…?」 「……わかった。 じゃあもう、二度とちょっかいかけたりしねぇよ。 …………じゃあな」 「……」 奏多は最後に一瞬だけ目を伏せると、 それから私と目を合わせないで、家を出ていった。