俺様君のイジワルな愛し方




「まぁまぁ、初々しいねぇ」



「穂香ちゃん、おじさんみたい」



「せめておばさんにしなさい。」



「奈々ちゃん、行こっか」



「シカトか!!」




というツッコミすらシカトして、奈々と碧くんは家を出ていった。



くそー、付き合ってないくせにラブラブしやがって!



おかげで私が一人で暇じゃないか。



…しょうがない。部屋で漫画でも読もう。



そう思って、リビングの本棚から漫画を選んでいると…



────プルルルッ──プルルルッ



家の電話が鳴った。



しかし私は携帯にかかってきた電話しか出ないため、



こういうときは居留守を使って鳴り止むのを待つ…



───プルルルッ──プルルルッ



…って、しつこいな!



──プルルルッ──プッ



あ、やっと鳴り止んだ。



さてと、漫画漫画…








────プルルルッ





………またか!!しつこい!