「はぁ…はぁ……」 校舎内走ったけど、 どこにも奏多がいない…。 本当に……もう帰っちゃった…? ────ドン…ドン… ……そろそろ、花火も終わる。 どこにいるの…? 「あ!」 そういえば、 さっき、携帯に電話来てたんじゃない!? それに掛ければ、奏多に通じるはず! そう思った私は携帯を取りだし、ついさっきかかってきた奏多の番号に電話をかけた。 ────お願い……出て。