「奏多…っ、ちが…っ「待って」 奏多を追いかけようとしたら、 大和にグイッと腕を掴まれ、 そのまま、また大和の腕の中におさまった。 「大和…っ」 「……行かないで」 「っ……でも…っ「行っちゃやだ…」 そんな、泣きそうな声で言わないで。 振りほどけなくなるから やめて 「大和、 ………ごめん」 「っ……」 「奏多とは…約束、してたの…。 私……追いかけなきゃ…っ」 「……じゃあ選んで。」 「え…?」 「俺か、彼か。 今ここで、選んで」