「俺…逃げてた」
「へ…?」
「変わりたいって思って、こんなになったけど…
アイツらからは、逃げてた…。」
「どういうこと…?」
「俺…中学ん時、アイツらから笑われてて。
それこそ、今日のあれみたいに。
でも俺にも信頼できる友達もいたし、いじめられてたとまでは、言わないけど…
でも、俺はアイツらが嫌いだった。」
そりゃあ…あんなのムカつくよ。
「うるさいし、俺を笑って何が楽しいんだよって。
言い返したらまたうだうだ言われて、めんどくさくて。
だから、諦めてた。
言うこと聞いてたら、いつか離れてくれるって。
笑われ続けてたら、いつか飽きてくれるって。
そう思ってた。
そしたらさ、
まわりから、誰もいなくなっちゃったんだ…。」
「え…?」
「友達だったやつにも、『なんで黙ったまま何も言い返さないんだよ!』って怒られて、失望された。
お前に俺の何がわかんの?って、その時めちゃくちゃイライラして…
『見てるだけだったやつに、そんなこと言われたくねー』って、言っちゃったんだ。」



