え、え?



奏多、どうしちゃったの??



さっきまで、あんなに冷たい目をしてたのに…



そんな顔…されたら…




「穂香?」



「ひ、一人で立てる!」




私がドキドキしてるのが、バレてしまいそうで、



奏多と目を合わせることも、



奏多の手をとることも、



恥ずかしくて、出来なかった。




「……そ」




でも返されたのは、



素っ気ない返事と、逸らされた視線だった。




「……っ…」




あれ、私、返し方間違えた?



だって、その手をとったらとったで、



奏多はどうせ、『一人で立てねーのかよ、世話のやける…』とか言うんでしょ?



なのになんで、
拒否したらそんな…拗ねたような顔するの?



わかんないよ……