呆れながら私も中に入ると、
「あたしたちも入りまーす!」
さっき奏多たちを逆ナンしてた人たちが入ってきた。
よく見たら、男の人も一緒だ…。
男連れながらナンパとか、ありえないんですけど。
ムスッとしていると、大和が接客に出てくれた。
「いらっしゃいま……っ!!」
でも大和は、その人たちを見た瞬間、深く俯いた。
……ん?どうしたんだろう…?
「……穂香?」
「…へっ?」
「どこ見てんだよ………って、アイツか…。
なに、そんなにアイツのこと好きなの?」
「ち、ちが、
そうじゃなくて「あれ!お前廣瀬じゃね!?」



