それから1時間くらい経って、
お客さんはだいぶ減ってきた。
お昼時を過ぎたからね。
やっと一息つけるよ~…
「お疲れ、穂香」
「大和もお疲れ~
あ、空いてきたし、奏多たち呼んでくるね」
「あ、うん…」
大和にそう言ってから、廊下をひょこっと覗くと。
「カッコいいですねぇ~!
一緒にここの喫茶店入りません?」
「んー、オレはいいけどー」
「あの、一緒にどうですか?」
「そういうの、うざいんで。」
奏多たちは他校の女の人たちに逆ナンされてて。
乗り気な真琴くんに対して、奏多は腕組みをして、ムスッとしながら毒をはいた。
う、うざいなんて…そんなこと言っちゃダメでしょー…
それは傷付くよ~……。