「あ、オレ岸谷っていいまーす! こっちがダチの奏多! コイツはそこの穂香ちんと幼なじみなのー」 岸谷が俺の肩に腕をまわしながらそう言った。 ……チッ…何でコイツに自己紹介なんかしてんだよ 仲良くなる気なんか、更々ねぇっつーの。 「あ、俺、廣瀬大和です!」 「へぇ~、大和くん! いやぁ、狼姿すらかっこいいね」 「え、いや…こんなの恥ずかしい、ですから…」 岸谷の世辞にポッと顔を赤くして俯く廣瀬。 あぁ…なんか、わかった気がする。 穂香が……コイツに惹かれる理由が。