「で、 穂香ちん何やんの? まさかメイドさん?」 「知らねぇよ 『来てからのお楽しみ』だと。」 メイドなんかダメに決まってる。 絶対可愛いだろ。男に余計モテるじゃん、ダメだ。 「あ、次の駅だ」 「おう」 電車がホームに滑り込み、プシューっと音をたてて扉が開く。 岸谷とともに電車を降り、穂香の高校を目指して歩いた。 「うぉーっ! 他校の文化祭!!」 「はしゃぐな」 「テンション上がるじゃん! な、早く受付行こーぜ!」 ホント、テンション高ぇーな。 正直、うるさい。