奏多が私の頭をくしゃくしゃと撫でるから、 なんだか恥ずかしくなって、 「じゃ、じゃあね!」 パッと奏多の手を振り払い、 逃げるように、自分の家に駆け込んだ。 ……いつからだっけ。 奏多にドキドキするようになったのは。 「……はぁ…はぁ…… …っ………//」 ───私の中で 奏多の存在がただの“幼なじみ”とは言い表せないような、 そんな感情が、芽生えてる気がするんだ……。