俺様君のイジワルな愛し方




《穂香SIDE》




なに言っちゃってんだ…私…。



待ってるから、って……何事だ!!



あの奏多にあんなこと言っちゃうなんて…



あーっ!!やっぱり今日は変な日だ!!



「はぁ…」と溜め息をついてから、



リビングのソファーに座って頭をガシガシ掻いていたら、




「おい」




ふいに、リビングの扉の方から声がした。




「なに溜め息ついて暴走してんの?」



「暴走なんてしてないんですけど!
てか不法侵入ッ!!」




って、不法侵入なのはいつものことだった。




「ほい、弁当箱」



「あ、台所の方に持ってって」



「そこは自分でやれよ;」



「……わかったよ!」