「奏多が調子狂うって言うなんて、変だよ」
「あ゛ぁ?」
誰のせいだと思ってんだ!
「……とか言っても…私もちょっと…調子狂ってる。」
「……っ!」
それは、アレか?
意識してくれてる…ってことなのか?
「……へぇー」
「何!?」
「いや、別に?」
そっかそっか、穂香がねぇ…
看病して、少しは気にしてくれるようになったのか…
俺がしたこと、無駄ではなかったんだな。
「あ、お弁当箱、
洗わなくていいから、返して」
「いーよ。洗うくらいすぐだし、
向かいなんだから、持ってく。」
そしたら穂香んち入れるし、ラッキーだろ。



