「……で、あの、嫌いなものばっかりだった?」
「いや、好きなもんばっかだった。」
「そっか…よかったぁ……。
嫌いなものばっかりだったらどうしようって、昼休みからずっと悩んでて」
ん?
それって、昼休みから俺のこと考えてくれてた…って思ってもいいのか?
あ、やばい……
にやける…。
「何ニヤニヤしてんの!?」
「いや、
そんなに俺のこと気にしてくれてたんだと思って」
「ば、バカじゃないの!?
嫌いなものばっかだったら、逆に申し訳ないなって思っただけで…っ!
別に、奏多のこと考えてたわけじゃないから!!」
んー、厳しい返答。
……でも前より、言葉にトゲがなくなったっていうか…
イラッとする感じではない。
それもこれも、俺が浮かれてるせいか?