「弁当が何?」
「いや…あの……
お、美味しかったかな…って思って…」
「……!」
え、
あの穂香でも、俺の感想とか聞きたいんだ?
「あれ…私の好きなものばっかり入れちゃったから…
もし奏多の嫌いなものばっかりだったら申し訳ないなって…」
「ぷっ…」
「な、何で笑う!?」
「いや、だって、
穂香なら逆に、わざと俺の嫌いなもんばっか入れてくると思ってたから」
「お、お礼なんだから、
そんな鬼みたいなことしませんー!」
そっか。
穂香でも、俺に対して優しくなってくれることもあるんだな…。
ってか穂香の好きなもんばっかって…
俺の好みと穂香の好みは一緒ってことか。
それはそれで、なんか嬉しいな。