「飲んだ記憶ないんだけど…」 「寝ぼけてたんでしょー? 奏多くん言ってたわよ、ずいぶん寝てたって。」 「……」 私、寝ぼけてた? 薬飲んだこと、覚えてないだけか… 「いいから早く治しなさいね。 夕飯は食べれる?」 「……やめとく…」 「そう。 じゃあ水持ってくるから、薬飲みなさいね。」 そう言って、お母さんは一旦私の部屋から出ていった。 私…何か大切なことを忘れてる気がする…。