なんで私が奏多と付き合わなきゃなんないの!?



……って、いうか




「私…最初からここにいたんじゃないの…?」




さっきお母さん、“奏多が連れてきた”って言ってた。



私…ホントに病院から帰ってすぐ、自分の部屋にいた…?




「え?アンタさっきまで奏多くんちにいたのよ?」



「え?」



「わたしが帰ってくるまで、奏多くんが一緒にいてくれたのよ。」




え……じゃあやっぱり……



夢じゃないの…?




「じゃあ……奏多は…?」



「帰ったわよー。
そこまで奏多くんの時間を、穂香のために使わせるのは悪いじゃない」



「そか……」