《穂香SIDE》
ふわふわ……ふわふわ……
胃はキリキリと痛むのに、頭の中真っ白で…ふわふわしてる。
何が起きたのかはわからない。
ただ…奏多が近くにいることと、
唇が温かいこと…。それだけしかわからない。
『──これで最後だから』
ほらまた。
温かくて、柔らかいものが唇に当たって、
冷たい液体が流れてくる。
ぐっと飲み込むと、それは僅かに苦い。
一体何が起きてるのかを確かめるために、意識をハッキリさせたいのに、
睡魔が襲って…何も考えられない。
『奏多……?』
『……もう寝ろ』
奏多…
後で何が起きてたのか…教えてくれるかな…?
じゃあ今は…眠らせてもらうね…



