「だいぶ前…だよ…、…はぁ…はぁ…」
「あー、バカ。
あんま喋ると、また気持ち悪くなるぞ?」
「ん……ごめん…」
奏多が私に布団をかけると、
私の前髪をそっとかき分けた。
「病院でもらってきた紙に、
お粥とかしか食べたらダメって書いてあったけど、
食べれるか?」
「ううん…いらない…」
「ん、わかった。
でも、何も食べなくても薬は飲めって書いてあったから、後で水持ってくるな?」
「……奏多…」
「ん?」
「……ありがと…」
私がこんなに素直になれるのは、
少しの熱と、
奏多の……優しい微笑みのせいだ。



