「いいよ…一人で歩けるから…。」 「そんなフラフラしてて歩かせらんねーから。 重いとか考えなくていいから、乗れ。」 「……文句言わないでね…」 私は奏多の首にスルリと腕をまわすと、 奏多の背中に体重を預けた。 「っしょっ…と。 よし、帰るか」 「ホントに大丈夫…?」 「余裕。 つか軽すぎ」 「そんなお世辞いらない…」 「……ったく… 俺が世辞なんか言えるかよ」 ボソッと何かを呟いた奏多は、 その後は黙ってしまって、 私をおぶったまま、無言で家まで歩いていった。