俺様君のイジワルな愛し方




素直になれって言われても…




「今さら素直になるとか無理!」



「開き直らないでくれる?」




だって、俺が素直になってみろ?



『うわ、奏多が素直なんですけど!マジキモッ!!』
って言われるのがオチだ。



長年“幼なじみ”をやっているだけあって、穂香のリアクションは安易に想像出来る。




「せめて意地悪を言わないようにするとか。」



「えー…だって…」




今までその“意地悪”を、穂香の気を惹こうと思ってやってきたんだ。



今さら…それをやめろってのが無理だ。