「……お、おはよう」
「おはようございます、お嬢様」
翌朝、山田はいつもと変わらない笑顔で朝食を準備していた。
昨日は本当になんだったんだ……?
「お嬢様?」
「はいっ?!」
いきなり話しかけてきて、食べていたパンを落としてしまった。
「あっ、ごめん!!」
山田と私は落としたパンを拾おうとしたら、手と手がぶつかってしまった。
「わぁ!!ごめん!!」
あぁ……何やってんだ私……これじゃあ、挙動不審者にしか見えなくない?
「お嬢様、どうなさいました?顔が赤いですよ。熱でもあるのでは……」
山田が私のおでこに手をやろうとした。
「やめてっ!!」
ビックリして山田の手を
「……熱はないから……大丈夫だから……学校の準備してくる……」
私は急いで自分の部屋に小走りで行き、ドアをバン!!と閉めた。
――ドキドキ。
「何ドキドキしちゃってんの……私……」
「行ってらっしゃいませ、お嬢様」
「……行ってくる……今日は迎えに来なくていいから……」
「分かりました」
「えっ……じゃあ、ね……」
あっさりOKしちゃうんだ……。
そんなことより、誰と帰ろう……?!
「おはよっ!!うわっ、暗っ!?」
「えっ、みーちゃん……おはよー」
「どうしたっ!!」
「なんでもないよ……それより、みーちゃん」
「んー、なぁに?」
「今日一緒に帰らない?」
「あー……今日は部活のミーティングで、行かなきゃいけないらしくて……ごめん!!」
やっぱり、部活に入ってればよかったなぁ。
今からでも、遅くはないかな……?
「おはよー……なーちゃん、どこいくの?」
「えっ?」
自分の教室を通り過ぎて、そのまままっすぐ行くところだった。
「あっ!!ちょっとボーッとしてた」
「いや、ちょっとどころじゃないでしょ?」
はぁ、今日は色々とヤバいかもしれない……。
「はぁー……」
「どうなさいました、ナナコオジョウサマ?」
「ナナコオジョウサマ、顔色が悪いですよ」
「……なんなの、あんたたち。ウザい」
「なにー、カリカリしちゃってぇー?」
「もしかして、昨日のことぉー?」
「あんたたちのせいで、私がどんな思いしたか……本当にウザい」
朝から絡みたくないやつと絡んじゃったし、ふざけんなこいつら。
「ねぇ、ナナコちゃん」
「何?」
「今日こそ、一緒に帰らない?この鳥河豪とさっ♪ちなみに神は、こないだの娘と帰るんでし
ょ?」
「まぁ、そうだけどよー……あぁー今日にしなければよかったー」
「そんなの……」
「イヤ」と言おうとしたけど、今日はどっちみち一人だし、こいつと帰っても何もないか。
「別にいいわよ」
「「「えっ!!」」」
神と豪とみーちゃんがきれいに声を揃えて驚いた。
「今日は山田が迎えに来ないから、別にいいわよ」
「えっ!!マジで!!やべぇ……俺、超嬉しい」
「そんなに喜ばないで、キモい」
私、東佐間奈々子16歳。
今日、人生初の山田以外の人間と下校します
