.゚*Milky Way*゚.

私は外へ出た。
ふらふらと、あてもなく歩く。
夜の散歩。

むっとする空気。
多分、湿度が高いせい。

人通りの少ない道を抜け、大通りに出ると、夜の街が広がっていた。

夜なのに、ここは明るい。
大笑いして、バカ騒ぎする人達の姿が目に入る。イラッとして、すぐに目をそらした。やっぱり街は嫌いだ。


大通りを抜け、また人通りの少ない道に入る。

私は公園に向かっていた。
静まり返った公園。
ベンチに座り、空を見上げる。
星の見えない真っ暗な空。

生ぬるい風が吹き、体をすり抜ける。

やっぱり、ここは落ち着くな…。
心が洗われるような気がする。




しばらくぼんやりしていると、頬にポツリと何かが落ちた。

え…?


手を伸ばしてみる。
掌にもポツリ。

雨…?


そう思った瞬間、雨はぽつぽつと地面を濡らし始めた。

嘘っ…!
どうしよう…。


…と、一瞬で雨はどしゃ降りに変わり、ザーっと激しい音をたて打ち付ける。

みるみるうちに、ずぶ濡れになってしまった。