.゚*Milky Way*゚.

保健室で一時間休むと、私は家に帰ることにした。

どうしても、授業に出る気になれなかった。


帰るために一旦教室へ戻ると、聖愛ちゃんが心配そうに駆け寄って来てくれた。

そんな聖愛ちゃんの姿に、私は罪悪感でいっぱいになる。

体調が悪くて帰るわけじゃない。ズルで帰ろうとしているのに。こんなに心配させてしまって…。


そして、思いがけず叶斗くんも声をかけてくれた。

「大丈夫?」

その一言に、泣きそうになった。

気にかけてくれた。
心配してくれた。

それが、とてもとても嬉しくて…。

叶斗くんの心の中に、私はちゃんと存在してるんだって思えた瞬間。


それと同時に、今の自分の行動がとても恥ずかしくなった。

結局私はヤキモチを妬いていたのだ。女の子と笑い合う叶斗くんに。

そして、勝手に哀しくなって…勝手に沈んでた。

どうしようもなく、寂しくなってしまって…子供みたいに、拗ねていた。

全部、自分の中だけの、自分勝手な思い。


だけど、仕方なかった。
自分自身の感情に、私は負けてしまったのだ。