.゚*Milky Way*゚.

叶斗くんとは前に一度、書類整理の時に一緒に帰ったことはあるけど…。

でも…やっぱり緊張する!


と、あれこれ考え一人焦っていると…


「はい」

叶斗くんが笑顔で何かを運んできた。


「…?」

「オレンジジュース。終わるまでの間、飲んで待ってて。僕の奢り」

「えっ!奢りって悪いよ…!」

「気にしないで。ねっ」

そう言って、ニコリと笑う叶斗くん。

その笑顔にドキンと胸が弾む。


「……じゃあ、お言葉に甘えて…」

少し照れながらお礼を言うと、叶斗くんはまた仕事へ戻っていった。


毎回思うことだけど、やっぱり叶斗くんは優しいな…。

目の前におかれたオレンジジュースをじっと見つめる。

綺麗なグラスに、綺麗なオレンジ色。

ストローをくるくる回すと、カランと氷の音が鳴る。


いただきます。
心の中で呟き一口飲むと、甘酸っぱい味がした。

美味しい…。
なんだか嬉しくて、自然と笑顔になる。


さっきまでありえないくらいドキドキしていた心臓が、少し落ち着いた。