.゚*Milky Way*゚.

「ちょっと待ってて」

「えっ?」

「僕ももうすぐ上がりだから。一緒に帰ろう」

「いっ、一緒に…!?」

「うん。だって今傘を持たずに外へ出たら、夕芽さんが雨に濡れちゃうでしょ?一人で帰らせるわけにはいかないよ」

…っ。

どうしよう…。
一緒に帰りたい…でも、緊張する。でもでも、一緒に帰りたい…でもでもでも、緊張…。

そんな考えが頭の中をぐるぐる回る。


だけど最終的に…気付いたら私はこくりと頷いていた。


「じゃあ、席に座って待ってて」

「うん…」

叶斗くんに促されるまま、席へ座る。


あ…この席、前に叶斗くんと七夕パフェと七夕カクテルを食べた席だ。

ふと壁を見ると、ピンクの星形の貼り紙が目に入った。

『両思い』の文字に、頬がかぁーっと熱くなる。


…っていうか、どうしよう!
叶斗くんと一緒に帰ることになっちゃった…。

嬉しいんだけど…でも、緊張しちゃうし、こんなことになるなんて思ってなかったし!

ほんと、予想外の展開というか…一緒に帰ることになるかもなんて、全く考えてなかった。

どうしよう…どうしたら…。
今からこんな心臓ばくばくなってたらもたないよ…。