「夕芽ちゃん、そんなに落ち込まないで下さい。私も手伝いますわ。今日は部活動もお休みですし」

「聖愛ちゃん…いいの?」

「はい」

優しく微笑む聖愛ちゃんに、私は心底感謝した。

華道部と茶道部の掛け持ちでいつも忙しくしてる聖愛ちゃん。

たまにしかない休みなのに、付き合ってくれるんだ…。


「ありがとう!」

持つべきものは親友だね。


「よかったら、僕も手伝うよ」

「えっ」

ニコリと笑う叶斗くん。


「みんなでやった方が早く終わるし。今日はこの後何も予定ないから」

ドキドキと心音が高鳴る。
叶斗くん…優しすぎるよ。
胸がキュンとなった。


それに、一緒に作業できると思うと、なんだか嬉しい。

最初はこんなことになって最悪って思ってたけど、結果こんな展開になって、ラッキーかも…。


「ありがとう…」

私は照れながら叶斗くんにお礼を言った。



すると…