.゚*Milky Way*゚.

気合いを入れ、また二人、作業を続ける。


そういえば、結局叶斗くんとほとんど話せてない…。

…二人きりの時間は、あと少しで終わってしまう。

そう思うと、寂しい…。

二人きりなんて、またいつあるかわからないよね。もしかしたら、もうないかもしれない。

せっかくの貴重な時間。
聖愛ちゃんも私のために、気をきかせて帰ってくれたんだもんね。

仲良くなるチャンス…無駄にしちゃいけない…。

よし…!


「…叶斗くんの好きな食べ物って何?」

プリントの束をホチキスでとめながら、私は勇気を出して質問した。

…何を話したら良いかわからず、こんな質問。

ドキドキしながら、返事を待つ。


「そうだな…甘いものかな」

ニコリと笑顔で答える叶斗くん。
可愛らしい回答に緊張が解け、頬が緩んだ。


「私も…甘いもの好きだよ!」

「食べると幸せだよね」

「うんうん!」

叶斗くんと笑いあってる。
ちゃんと…話せてる。
とっても嬉しい。