.゚*Milky Way*゚.

今は完璧、ロマンチックに見える星空。それは完璧、叶斗くんのせい。心音が、トクトクと甘くときめく。

星空の中に浮かぶ、三日月。
満月も良いけど、三日月も大好き。


…いつも、こんな気持ちで星空を見れたらいいのに。

素直に感動して…それだけでいい。寂しさなんて感じなきゃいいのに。

綺麗なものはどうして、儚く、そして切ないのかな。

夢の中の星空は、いつもいつも哀しい。

………。


「叶斗くん」

「なに?」

「実は、家も母子家庭なんだ」

「えっ…そうだったの?」

「…うん。下に弟が2人いて、私が一番上で…」

気付けば私は自然と自分の家のことを話し出していた。


「パパは昼間からお酒を飲んだり、仕事も行かなくなったり…そういうのが続いて、パパとママは別れちゃったの」

だから私は、ずっとパパのことを恨んでいた。こんなパパは嫌いって思ってた。

それであんな酷い言葉を言って、何度もパパを傷付けた。

何度も何度も…。