.゚*Milky Way*゚.

「今日は忙しかったんだけど、頑張って働いたかいがあったよ」

「…っ」

満面の笑みでそんなこと言われたら、勘違いしちゃうよ…。
くらくらする。


「でも…こんな時間までバイトしてることは、他の人には内緒ね」

「…それは大丈夫!ちゃんとわかってるよ」

ドキドキいってる心臓をなんとか静めながら、私は返事をした。

ばれちゃったら大変だもんね…。
ほんとはダメなことだけど、頑張ってる叶斗くんを、私は応援したい。


「…あっ!でも、聖愛ちゃんにはうっかり話しちゃうかも!どうしよう…でも大丈夫だよ!聖愛ちゃんは口堅いから…うん、大丈夫!」

早口でペラペラ話す私がおかしかったのか、叶斗くんがあははと笑った。

わっ…なんか恥ずかしい。
とたんに顔から火が出そうになる。


「有栖川さんは夕芽さんの親友だもんね」

「う、うんっ!そうそう…!親友だから…だから、大丈夫」

「うん、わかったよ」

叶斗くんの笑顔は…やっぱり素敵。いつ見ても、私の心をいっぱいにする。

私は照れを誤魔化すために、星空を見上げた。