.゚*Milky Way*゚.

「…なんか、こんな時間に会うなんて、ほんとビックリだよね」

「私も、ビックリしたよ…。凄い偶然」

お互い顔を見合わせ、ぎこちない笑みを浮かべる。


「…実は、結構度々、今日みたいに遅い時間まで働いてるんだ」

「そう、なの…?」

「うん…」

苦笑いを浮かべ、ホットレモンを一口飲む叶斗くん。


「家、母子家庭だから…少しでも家にお金入れたくて」

「えっ……」

叶斗くんの家も母子家庭だったんだ…知らなかった。
家と一緒…。

思いもよらぬ突然の告白に、驚きを隠せない。


「下に3人兄弟がいて、僕のすぐ下が弟で、その下2人が妹。まだみんな小学生なんだ。だから、僕が一番上だから、しっかりしないと」

そっか。叶斗くんが長男で、後はまだみんな小学生なんだ。

4人兄弟…前に私のバイト先にお弁当を買いに来てくれた時、5つ買ってくれて…てっきり3人兄弟なのかと思ってた。普通にお父さんもいると思ってたから…。



叶斗くん、頑張ってるんだな…。

叶斗くんが下の兄弟達の面倒を見る姿が頭に浮かび、自然と笑みがこぼれた。