.゚*Milky Way*゚.

「…体調はもう悪くないの?」

「…うんっ!それは全然大丈夫」

「そっか。それなら良かった」

「うん…心配してくれてありがとう」

なんだろう…なんか、空気が重い。会話が、ぎこちない。


そのままお互い黙りこんでしまう。

…どうしよう。
会話が続かない。

心臓の鼓動が煩く騒ぎ、やけに耳に響く。


数秒間の沈黙の後、先に口を開いたのは叶斗くんだった。


「良かったら…少し話さない?」

「えっ…?」

突然の叶斗くんの言葉に、思わず驚いてしまう。


「あっ…でももう帰らなきゃだよね。少し、夕芽さんと話したいなって思ったんだけど…」

「……いいよっ!話そう…私も叶斗くんと、話したい…」

嬉しくて勢いよく返事をした私だったが、段々恥ずかしくなり、最後の方は消え入りそうなほど小さい声になってしまった。

恥ずかしい…。
顔が熱い…。


「良かった」

そう言って笑顔を浮かべる叶斗くんに、私の顔は更に熱くなった。

今が昼間じゃなくて良かった…。
昼間だったら、赤くなった頬を隠せなかったよね。

夜だから、どうにか誤魔化せた。