こうして初めてのタイガーを混ぜた朝食は初めてとはとても思えないくらいに馴染んでいた。


まあ、毎回そんなもんだけど、あの中で結構新しいワン太の時もそんな感じだった


「そうだ、タイガーはお前の高校に入学するから職員室までの案内もよろしくな」


この寮にいるのが必ずしも同じ高校なわけではない。


ウサミは今ひとつ分からないが、誰よりも早くここを出ている


オオカミさんとオヒツジさんは近隣の私たちが通っている学校に通っている


そしてワン太とネコタと私タヌキは同じ高校である


「じ、じゃあタヌキ一緒に行こうぜ!俺も学校早く行って宿題しないといけないし」


ワン太は何か慌てたように言った。


「それは別にいいけどさ、それなら寮でした方がいいんじゃないの?」


「学校の方がやる気がでるだろ」


ああ、確かにそれは分かる。


寮とかでやるとすぐにサボってしまうからね


「分かった。助かるよ、私も一人子供のお守なんてしたことないから困ってたんだよね」


「どういう意味だよ!腐れタヌキ」


「おっとごめんよ、本音が出てしまったよ」


ニヤニヤどういう笑っていうと、また顔を赤くした。


この子からかうのほんと楽しいな。



「ゆ、許さない!一回だけじゃなく、複数回も俺をバカにするなんで」



「はいはい、よしよし」



頭を優しく撫でてあげると顔から湯気が出る程に顔を赤くして地団駄を踏んだ。


「おのれー離せ」


小動物だな、可愛いな。


「ふーーー」


威嚇をしているのでそろそろ手を離してやろうと思った時


腕に強烈な痛みを感じた。


どうやらすごい勢いで噛まれたらしい。


「あ.....そ、それはお、お前が悪いんだから」


そういうとタイガーは走ってどこかへ行った。


これは小動物じゃないな、ほんとまんまタイガーだ、チビタイガーだ


「お、おいおい大丈夫かよ、ウサミ!救急箱を持って来い」


「わかりました!」



「そんな傷酷くないですしいいですって少し血が出てるだけですから」