『そっか。じゃあおばあちゃんに伝えて!
来週の火曜日にそっちに行くから!

電車で行くから最寄り駅教えて』


私はお姉にこの街の最寄り駅を教えた。
って言ってもここから車で15分以上かかる所なんだけど。


「火曜日、何時ごろ?
駅まで迎えに行く!」


『本当?
えっと8時にはこっちを出る予定だから着くのは12時かなぁ…』


「わかった!
待ってるね!!」


『ありがとー
じゃ、おばあちゃんとおじいちゃんによろしくね♪』


「うん。バイバ~イ」


受話器を下ろしてすぐにおばあちゃんとおじいちゃんが居る畑に向かった。
ウチんちの畑は家のすぐ後ろ。

普通、家で田畑を所有してると聞いたときはびっくりした。

都会では非常識なことでもこっちでは常識なんだ…


「おばーちゃーん!お姉が来週の火曜日帰ってくるってー!」


おばあちゃんの姿を見つけてそれに向かって思いっきり叫んだ。

おばあちゃんは私の声に気付いたらしくわかった、とでも言うように手を振った。


おじいちゃんの姿が無かったからきっと直売所へ作物を届けに行ったのだろう。