何度でも君に恋をする

だって急に『私とあなたは前世で両想いだったんですよ』なんて言えないじゃん!

ここは『前世って信じる?』みたいな言い方した方がいいのかな?

それともここは直球に『前世の記憶ある?』って聞く?


無言で黙々と家路を歩いていた。


「ねぇ、前世って信じる?」


自分で言ってハッとした。
あまりにも自然に口から漏れたからだ。

私の意外すぎる質問に驚いた顔をした。


10秒ぐらい間があった。


「例えばどんな?」


「えっと…前世で大好きだった人が今の自分の好きな人だった、とか?」


最後は疑問形になってしまった。


「自分で質問したのに疑問形って…」


郁はそう言ってプッと吹き出した。


「ちょっと、笑わなくたっていいじゃん!」


私は頬をプクッと膨らませた。
郁はゴメン、と謝った。


「それって記憶がないのに言われてもいまいちピンとこないかな。
それに近い記憶があるなら信じるかも」


「そう…だよね」


郁の答えに小さく頷いた。