何度でも君に恋をする

振り向かなくても声だけで誰が話しかけてきたか分かっちゃうなんて重傷かも。


「郁!
今、部活終わったの?」


笑顔で振り向いて答える。


「おー
今日も1日疲れたぜ…」


「私もー
加恋が妙に気合入っちゃってさ。
夏休み部活だらけなの!」


「それはドンマイ。
頑張れよ!」


『頑張れよ』
そう言われただけなのに胸が高鳴る。

好きな人に応援されて嬉しくならないはずがない。


ふと、思った。
今の私、汗だくで全然可愛くないじゃん!

前髪は邪魔になるからピンで頭の上に留めてるし。

汗くさいし。

首にタオルなんて掛けておじさんみたいだし。

疲れ果てた顔してるし。

若干落ち込みながら取りあえずタオルを肩からおろした。


郁からいつも通り人1人分の距離をあけて歩いた。

私はずっと気になってることがあった。


郁は前世の記憶無いのかな?
聞きたいけどなんて言ったらいいのかわからない。